腰のリハビリのために病院に行ったのだけど、こう度々通っていると、病院ってとこは色々な人が居て、なんだか楽しいなぁ、て思ってしまう。まあ、健康的な躰でもって健全な生活をおくっていると、病院にかかわるということは、そうないことなので、あるいはあの場所は、非日常的な場所とも言えるのかもしれない。非日常的な場所といってすぐに思いつくのは、遊園地。遊園地に行くとわくわく。すなわち、病院に行ってもわくわく。と。
帰りにブックオフによって、1時間ほど物色して、数冊買う。レジカウンターのところで、文庫本を5冊以上買った方にはブックカバーをプレゼント、という風なことを書いたボードが立てかけてあった。文庫本5冊買ったけどね。そんなもんくれなかったな。やっぱり、100円の本だったら駄目なのね。きっとそうなのね。
本を物色中に見つけたのだけど、考古学関係の新書にメモが挟んであった。それは、岡山から長崎のハウステンボスまで行く電車の時刻のメモだった。この時間の電車に乗って行き、この電車に乗って帰る、という風なメモ。女性の文字だった。こういった古本に挟まれたメモってたいていが女性だ。
以前買った、岩波文庫メルヴィルの『白鯨』にもメモがあり、それは買い物のメモだった。赤ちゃんのオムツを買うとかいったことも書いてあって、文字からもそれとわかる完全な女性のものだった。赤ちゃんの世話をしながらアメリカ文学の古典的名作を読む女性。そんなイメージが瞬時にわいて、なんだかすごく良いなぁって思った。