関東最終日でも淡々と記してみようかという話。


関東に来て2日目に会った幼なじみの友人に借りていた物を返しに行くということから進む方角は決まった。
10時に滞在場所を追い出され、とりあえず田町駅まで向かう。田町駅でコインロッカーに荷物を押し込み、そのあとは改札を出ずに浜松町まで。乗り越し料金はかからないので。
特に興味はなかったのだけど、ここしばらく毎日見ていた東京タワーのふもとでも見てみようかと散歩。芝公園周辺をぐるぐる。ん? 寺があるぞと気づき、立ち寄ってみると増上寺だった。なんか聞いたことがある名前だなと思えば、浄土宗の大本山ね。歴史ある寺なのに、建物の風格はいまいち。物足りない。でも敷地内のすみにずらりとならんだお地蔵さんたちはちょっと独特の雰囲気。


都営地下鉄の駅に入り、路線図を眺めて驚いた。
古本屋がならぶという神保町。ビッグエッグがある水道橋。そして浅草。こういう風にならんでいるのね、といった驚き。単に不勉強だったということなんだけど。
約束の時刻までまだ時間があったので、1日乗車券を買い、とりあえず神保町。
神保町の駅周辺をぐるぐる歩いてみたけれど、ここはなんて信じられない場所なんでしょう。本屋多すぎ。古本屋多すぎ。心躍りまくり。散策するだけでお腹いっぱい。住みたいような場所ですね。
店先にならんだ岩波文庫の安売りの棚を見ていると、隣りに制服姿の女子高生が立ち、同じように棚を眺める。こういう場所で暮らせるなんて羨ましくて仕方なかった。そして嫉妬。こういった場所で育った人には文学的素養で勝ちようがありません。


約束の時刻が近づいたので地下鉄で移動。オフィス街に出たよ。虎ノ門という地名は知っていたけど、スーツを着たような人しか歩いていない場所だったとは。そして友人はこんな場所で働いていたとは。
食事をしてコーヒー屋でひと休み。またしてもおごらせてしまった。いつしか必ずお返しします、と。それにしても3時間近く話をしていたと思うが、仕事の合間にそんなにも抜け出していて良いのかと気になったり。羨ましい仕事。


友人と別れたあとは浅草へ。
雷門をくぐり、仲見世を通って、浅草寺
ここも楽しい場所ですね。仲見世の店の充実ぶりには驚いた。並びが気持ちいい。歩いていて楽しい。
浅草寺は家康ゆかりの地。朝に立ち寄った増上寺も家康に関係する寺。家康づくしです。というか、関東にはあちこち東照宮(家康を祀る神社)があるね。


地下鉄で三田へ行き、田町でロッカーに入れておいた荷物を取り、始発から乗るため東京駅。19時30分過ぎののぞみで岡山へ。名古屋を過ぎたあたりでぼちぼち空きはじめ、大阪を過ぎるともうがらがら。岡山止まりであったしね。シートを自由に使い放題。23時に岡山に着いたのだけど、そこからの電車が30分待ちだった。帰宅したのが日が変わった0時30分。