地震報道を見ればインタビューで新潟の人の声が聞こえてくるのだけど、方言を喋る人がいなくてちょっと驚く。
先日読み終えた藤沢周の『ダローガ』は新潟が舞台の小説で、新潟弁がわんさか出てくる。
「三味線持って、墓参りらか。粋らねっかや」とか「幸彦らよ。久しぶりらね」とか。「ら」の入る言葉が多い。
だから新潟の人はこんな言葉を使っているのかなと思ったけれど、そんなに見ているわけではないが僕が目にしたインタビューによると、そのような言葉を喋ってる人は居なかった。新潟でも場所によるのだろうかね。


藤沢周の『ダローガ』は読んでいるときに、かなり力の入った小説だなと思っていた。読み終えたところで、そういえば藤沢周は新潟出身だと思い出した。自分が育った土地を舞台にしているのだから、そりゃ気合い入るよなと納得した。