読了

短編が4つ収められている。企てはわかるが、いまいちインパクトがないね。表題作の「高瀬川」は、しっかりまとまっていて、悪くはないんだが、大したものでもなく。性の描写がやたらとでるが、どうにも単にAVをそのまま描写しているようにしか思えない。味気ない。そして、登場人物のキャラクターがいまいちつかめない。希薄なのだ。薄っぺらなのだ。会話文がぎこちないのがその一因かも。4つの作品のなかでは「氷塊」が良いね。