京極堂シリーズ映画化! 第1弾主演は堤
http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/p-et-tp0-040628-0016.html


やっと映画化ですか。本当に映画化なんですか?
京極堂シリーズが映画化されるという話は、昔から幾度となく耳にしてきたのだけど、実現することがなかった。この記事によると、それは京極夏彦が承諾しなかったからだとか。
で、今回、ようやく許可がおりた、と。
配役もある程度決まっている様子。引用してみる。

京極堂には「知性が表現できる演技力の持ち主」として堤が抜てき。京極堂の友人で事件にかかわるきっかけをつくる小説家役は「巻き込まれキャラクターが似合う」と評価された永瀬に決まった。財閥の御曹司で不思議な能力を持つ私立探偵・榎木津礼二郎には阿部、榎木津の幼なじみの刑事に宮迫、事件のカギを握り、2役となるヒロインを原田が演じる。

申し訳ないが、不服ですよ、僕は。
「あたしゃ認めないよ!」ってスピードワゴン井戸田潤みたいに叫ぶよ。
最初に。ヒロインというのは「姑獲鳥の夏」の事件の中心人物となる久遠寺の娘のことなんだろうね。これは原田知世で文句はないです。
問題は、京極堂とその仲間たち。
選ばれている役者は別に嫌いじゃないんだ。ただ、もっと似合う役者がいると強く思う。
京極堂野村萬斎しかあり得ないですよ。京極堂はいつも仏頂面をしているので、野村萬斎ならそういった表情ができるはず。和服が似合うし、良く通る低い声。あの声で、「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君」という決めゼリフを聞きたい。多くを譲って次にあげるのなら、篠井英介か。
榎木津礼二郎はミッチーだよ。及川光博。眉目秀麗のおぼっちゃまでありながら、その行動は複雑怪奇、おまけに特殊能力を持つという榎木津。及川光博ならよく似合うはず。榎木津は自分を神だと言ったりするのだから、そんな言葉を口にしても頷ける人じゃなきゃ。ミッチーが言うなら素直に頷きますよ。次をあげるなら、これもかなり譲歩するかたちで、我らが(?)豊川悦司を。

「勿論石橋を叩いて落ちる関や石橋を叩き壊す馬鹿修とも違うぞ。石橋なんぞ叩きもしないで飛び越える。それが探偵だ」
(『塗仏の宴―宴の始末』p478)

榎木津はこんな格好良いこと言うんだからね(笑)。
刑事の木場修太郎は、特にないんだが、これこそ堤真一なんじゃないかな。宮迫だとちょっと渋みがない。凄む表情が似合う人じゃなきゃ。この役は今井雅之でもいい。
難しいのは、関口巽。自虐的な鬱人間。そしていじめられキャラ。京極堂や榎木津にぼろくそに言われる様が似合う人。ちょっと適者が見あたらない。強いて言えば、田中要次くらいか。でももう少し若い方がいいのかな。今回選ばれている永瀬正敏でも悪くはないかも。確か、榎木津は関口のことを、猿と呼んでいたはず。永瀬は一応猿顔(?)だからオーケーか。また関口は背が低かったはず。ナイナイの岡村隆史でも良いかもしれない。岡村さんはブルーリボン賞をとっているんだから。
あと、今回の記事には載ってないが、この作品には、京極堂の妹である、中禅寺敦子も登場するはず。これもついでに言っておけば、深津絵里中谷美紀あたりか。内田有紀が引退してなければ、彼女でも良かったんだけど。
あ、そうそう、京極堂京極夏彦自身でもいいや。もしかすると一番の適者かもしれないから。
いろいろ語ってみた。
どんな映画になるのか楽しみだけど、もう決定していることだけど、京極堂と榎木津の配役はちょっと譲れない。