アキさんのページの”本屋大賞”話(http://d.hatena.ne.jp/akichu/20040920#p1)を見て、今年読んだ本で良かったと思った本はなんだろうな、と考えてみた。
やはり堀江敏幸の『雪沼とその周辺』が一番に挙がると思う。それか、良い勝負で、藤沢周の『箱崎ジャンクション』。かな。
これが、今度の”本屋大賞”での条件(2003年12月1日〜2004年11月30日に刊行されたオリジナルの日本の小説)で見てみると、うーむ、と唸ってしまい、少々難しいことになってくる。
上で挙げた2冊は、『雪沼とその周辺』が2003年11月発行、『箱崎ジャンクション』が2003年10月発行、で条件から外れている。
ならば、条件にあてはまる本を何冊読んでいるのかと考えると、
村上春樹アフターダーク
松浦寿輝 『あやめ 鰈 ひかがみ
の2冊……。
選びようがありません(笑)。
10冊読んでいて、あまり読んでいないものだなあ、と呟くアキさんに完敗しているわけですが、そんな僕はなんて呟いてみようか……。
京極夏彦の本を読み終えていれば、3冊になるのだけどな、と呟いてみようか。ともあれ、新刊を読まない読書趣味が露呈しまくり。
日本の小説という規定がなければ、ジュンパ・ラヒリの『その名にちなんで』を迷うことなく挙げるのだけどね(といっても、これを入れても3冊の選択肢)。
選択肢は2つ。どちらも技巧的というか、書き方に特徴がある作品という気がする。選ぶとすると、松浦寿輝の『あやめ 鰈 ひかがみ』かな。なかなか良い作品だったと言ってるし(http://d.hatena.ne.jp/natsukawa/20040430#p3)。
あと、アキさんは”本屋大賞”の認知度は低いんじゃないかとおっしゃっているのだけど、確かに認知度は低いのかもしれない。僕も思う。
でも、僕のよく行く書店はなかなか頑張ってた。”本屋大賞”と大きめなPOPを書き、受賞作はずっと平積み販売していたと思う。今もしているのかもしれない。
まだ始まったばかりだから、これからだろうね。認知度は低くても話題性は高いと思う。”本屋大賞”受賞後の受賞作はしばらくランキング上位にあったし、図書館でも常に貸出中で予約が入りっぱなしだった。
アキさんのところのコメント欄に何か書こうかと思ったのだけど、長くなってしまったので、結局こちらでぼそぼそと書いてみたり。