2004-09-29 読了 読書 絲山秋子 『イッツ・オンリー・トーク』 文藝春秋 2作目「第七障害」を読み終える。やはりプロット自体はかなり平凡なもので、言ってしまえば安易だとも言えそうなもののように思えるけれど、作品として悪くないんだな。 どこがいいんだろう、と考えても実のところいまいちわからない。”なんかいい”といったもののような気がする。とらえきれないのかも。これはつまり、何度でも読める作品、とも言えるかもしれない。そしてそこに、村上春樹や堀江敏幸に似てるかもと僕が感じたものがあるように思う。 山田詠美や川上弘美を初めて読んだとき以上の関心を絲山秋子に今持ってる。