natsukawa2006-05-07

ゴールデンウイークも終了。
土曜日は3人の友人がウチを訪ねてくれた。


こうして訪ねてきてくれることは本当にありがたいこと。
朝の11時から夜の9時まで話し続けていた。


登場人物は、小説家志望の友人(T君)、ズキン、ミステリ師匠。


金曜日に、T君とズキンがそれぞれ明日お邪魔したいんだがという連絡をくれた。
T君は職場で出会った人。ズキンは中学校以来の友人。
2人はお互いそれぞれ面識がないので、さてどうしようかと迷った。


本来なら地元を離れているズキンを優先して、近くはないが一応地元に住んでいるT君を断るところだが、実はT君の連絡を2ヶ月近く都合がつかなくて断り続けていたという過去がある。だからこの機会に引き受けたいという気持ちもあった。


夜には地元を離れるというズキンを優先して、ズキンとは昼を少々過ぎた2時頃に会うことにした。
そして、それをふまえて、T君には、2時過ぎには友人が来る約束があるから、ということを伝えて、それまでの時間ならいいよと言うと、じゃあ11時頃に行くという話になった。
ただ、一抹の不安があって、T君は1度来ると長居をする傾向がある。今までの統計上、最低でも10時間……。だからズキンが来る頃には帰っておくれよ、というニュアンスを少々強めに漂わせておいた。


11時にT君が来る。
近況報告と趣味の話題が中心で、昼を過ぎてもみっちり話す。
11時という時間を指定してきたので、もしかしたら昼には帰るのかな、と思っていたのだが、それは違ったみたい。親が昼食を持ってきてくれたので2人して食べる。


そして2時。
案の定というか、T君は帰らない。
もうそろそろ友人が来るからと言っても帰らない。
2時が過ぎてズキンが来る。
さてどうしたものか。


これがズキンも地元に住んでいるというなら、T君が同席することも迷わないのだが、ズキンとは普段会わないので、積もる話もあるわけで、見ず知らずの人が同席することは避けたいと思っていた。3人共通の話題なんて無く、話がまったくかみ合わないはずだから。それはT君にもズキンにも悪いと思ってた。
だからこそT君には帰って欲しかったのだが……


T君の腰が上がらないので、仕方なく3人で話すことに。
ただもう、僕は基本的にズキンとしか話をしないようにした。
3人共通の話題を求める方がもはや不可能だし、T君とはもう3時間も話をしていたので、そうしてもよかろうと判断した。
そしてそうすることで、T君が、じゃあそろそろ帰るわ、って言ってくれるのを少なからず期待していた。


T君を帰らしたい理由がもう一つ……
実はズキンが来たときにミステリ師匠に連絡しておいたのだった。
ミステリ師匠とズキンとは中学時代にクラスメイトでもあるだった。
だからズキンとミステリ師匠と3人で近況のことなど話せればいいやって思って連絡していたのだ。ミステリ師匠もこの日の夜に神奈川県へと旅立つので、この時しか時間がなかった。


5時を過ぎた頃にミステリ師匠が来る。
T君はまだ居る。じゃあ帰るわ、って言うのをやはり期待したがかなわず。
昔なじみの友人が再会している場所なので、さらに話題が個人的なところへ向かうこともあり、T君に帰ってもらおうかと一瞬考えた。でも、帰ってくれ、とは言い出せず、そのまま同席。そして僕はもはやT君を放置状態へ。


しかし、T君を放置状態へ、とはいうものの、その存在を忘れることはできないわけで、僕はT君が同席していることでの話しにくさをわりと感じていた。僕が感じるくらいなので、ズキンもミステリ師匠も少なからず感じてるかもと思うとなんだか申し訳なかった。


7時を過ぎた頃に、ズキンとミステリ師匠がそろって帰路へ。2人ともそのあと、車で地元を離れそれぞれの住む場所に戻っていくという。気をつけてお帰りくださいましとお別れ。またお盆か正月。


その後、T君と再び2人きりで会話。途中、本当は皆に振る舞うべく作られていたカレーが出てきた。結局T君は9時まで居た。やはり10時間……。


今回のことで考えたこととして――
人の行動について希望的観測でもってのぞんではダメだということ。


ズキンが来た段階で、T君には帰ってくれと言うべきだったんだろうな。
前もって友人が来ると伝えておいたので、強く言えていたはずだから。途中でT君を放置状態に入ったので、T君に対しても悪かったし。
帰ってくれというニュアンスを漂わせて、あとは推し量って行動してくれと願うばかりではダメだということ……
気がきく、気がきかない、というのは人を責める理由にはなりえない。


先にも書いたが、これがみんな地元に住んでいるのなら、みんなで同席することに全然問題はない。しかし、連休で帰省している人は普段会えない人たち、というのがやはり重要なポイント。
何を優先させるかをしっかり考え、それを決めたなら、強く決行することだ。

今回、だらしなくてそれができなかった僕にまずさがあるはず。