昨日、島根県出雲市まで行って来た。初めての出雲国
率直な感想は、とても素晴らしい土地だった。
なにかあったというわけではないが、なぜか心おどり、とても楽しかった(笑)
神話や伝説にいろどられた土地であるだけに、やはり特別な雰囲気に満ちている。


その土地の雰囲気は、なんだかとてもさっぱりした印象かも。
湿気もあり暑くじっとりした日だったが、不思議と雰囲気はさっぱり。
神気に満ちているといえば大げさかも知れないけれど……


例えば、京都・奈良にも寺社仏閣は多いが、奈良だと仏教が濃いような土地。
そういった場所はなんだか、じっとりとした濃厚な雰囲気を感じる。
それに対して、神社の多い出雲は、シンとさっぱりした淡泊な雰囲気がある。


出雲に行くことを当日の朝に決めたので、地図など特に用意もしてなく、パソコンで地図を見て、どの道を通ればいいか確認し、国道何号線とかの道路の名前だけをメモして、あとは縮尺度の大きい中四国地方の地図を1枚持って出発した。
わからなければコンビニや書店に入って地図を立ち読みすればいいやと思って。
けっこうな”ふらり旅”。


目指すところは、
出雲大社http://www.shinbutsu.jp/?ID=47

須佐神社http://www.shinbutsu.jp/?ID=29)。


出雲大社は以前から行ってみようと思っていたのだが、せっかくなので、もう一つ行きたいと思っていた須佐神社にも行くことに。
須佐神社は、スピリチュアルカウンセラーである江原啓之が日本屈指の神社だと言っているところ。パワースポットで、ものすごい神気にあふれているらしい。
どうせ1人で行くのだから、本気の参拝モードで行くことにした。


中国地方を南から北へ縦断するのだから、高い山越えの繰り返しだった。
ずっと国道をはしったのだが、途中から信号がまったくなかった。横断歩道はあっても点滅信号さえない。おまけに制限速度の表示もなかったような気がする……。
いくらでもスピードを出してもいいのだろうか……と思いつつ、1人の気楽さもあっておおむね70km/h以上で走行した。


途中、道の駅(高速道路でいうS.A.のようなもの)に立ち寄って、休憩しつつ行ったのだが、あるところで、インテグラTypeR(いわゆるスポーツカー?)に乗る女性と駐車場を出るときに一緒になった。
長めの黒髪で清楚な感じが漂う女性だったのだが、車が車だけに走り屋なんだろうかと思ってみたり。向こうが先に出たのだが、そのとき目が合って、ついてこれるかしら? 的な視線を受けた(多分気のせい……)。
前後にならんで走っていたのだが、なんせ車のレベルが違うので(こっちは1300ccのシボレーで行ってた)、加速力が圧倒的に違うわけで、すぐ引き離される。1車線の時は前に遅い車があると、差が詰まり並ぶのだけど、ところどころにある2車線になると、その圧倒的な加速力でどんどん先に行ってしまう。けっこう長い距離ついて行っていたのだが(笑)、2車線の時、僕が遅い車を1台追い越しきれなくて、遅い車の後ろについて1車線道路になったので、そこでもう先に行っているその女性とはバイバイになってしまった。

シボレーは小型車のわりにはよく走ってくれるのだけど、やっぱりせめて2000ccくらいでよく走る車が欲しいと思った……。もう一台ある3000ccのセドリックは……ただでかいだけなので問題外……


そうこうしているうちに、最初の目的地である須佐神社に到着した。

8時過ぎに家を出て、約4時間後のこと。途中、少し道に迷って30分くらいロスしたとはいえ、まずまず順調なペースでついたと思う。
須佐神社はこぢんまりとした神社だった。境内もそんなに広いわけではない。その土地土地にある近所の神社、氏神様の神社といった感じ。
まず最初に気づいたのだが、この神社のまわりだけものすごい風が吹いていた。
地形によるものなのか、それともなにかあるのか……ちょっと神秘的。
そして、神秘的と言えば、もう一つ気になることがあった。
それは、手を合わせてお願いするとき、目を閉じるのだが、パチパチとなにか閃光のようなものがちらついていた。単なる眼精疲労によるものかもしれないけれど(笑)、ちょっと不思議な体験。
お祈りが終わると、境内をぐるりとまわった。裏手にある神木は圧巻。かなり大きい。木々に囲まれて少し鬱蒼としているその場にたたずむ存在感は抜群。


須佐神社をゆっくり散策したのち、出雲大社へ出発する。
1時間くらいかかるかなと思ったけれど、案外、須佐神社から30分少々で行けた。
出雲大社には大きな駐車場があったけれど、ほぼいっぱいだった。参拝者は多い。


境内に入るまでに、まず目に付くのが松の並木道。100メートルくらいの長さはありそう。

鳥居をくぐり境内に入る。敷地が広いためか、なんだか殺風景な印象を持つ。
拝殿にある大きな注連縄はもっと大きいものだと思っていた。想像したほどのものではないが、それでもやはり見応えがある。
拝殿では祈祷がおこなわれていて、巫女さんが舞っていた。そういうのは初めて見た。
お賽銭を入れてお祈りすることに。


出雲大社は格式が高いためか、少し参拝の仕方が違う。
一般の神社が2拝2拍手1拝に対して、出雲大社は2拝4拍手1拝。
この神社の祭神である大国主命は誰もが知るとおり”縁結びの神様”だ。
だからといって「恋人ができますように」っていうのは、とても味気ないものと思っていた。
なのでもっと大きな意味での”縁”を求めるお願いの言葉を考えた。
そこそこ長い文面なので詳しくは書かないけれど、簡単に言えば、「自分の成長に繋がるご縁をください」といったもの。


お祈りを終えたあとは、境内をぐるりと散策。広い境内といっても、普通にさくさく歩けば、10分少々で一周できてしまうかも。
その散策中からどうも気になっていたのだけど、どうも出雲大社の背後にある山がちらちらと目に入る。
奈良県にある大神神社は神社の背後にある三輪山が神体とされているらしい。それと同じような感じで、出雲大社の背後にある山もなにかあるのかも知れないなと思った。
出雲大社でいろいろ社殿の写真を撮っても、どうも山が入ってるし。


実は僕が出雲へ旅立ったときと、時を同じくして旅立っていた友人が居る。
僕が出雲大社へ行くことを知って、行くことに決めたらしい。
岡山県津山市方面からやってきた。
その友人と、出雲大社で合流。そして一緒にソバを食べて別れた。


帰り、なんとなく、宍道湖を見てみたいと思って、宍道湖へ寄り道。

大きな湖。考えてみたら、大きな湖って初めて見たかも。
見晴らしのいい高台のベンチに座り、遠くにいるカップルを横目でちらちら探りながら、一息ついて帰路についた。


帰りはローソンとトイレ休憩を1度しただけで、すっと帰った。3時間くらいで家についた。
この日の走行距離は合計430kmくらい。京都までは行かない、大阪あたりを往復した距離か。疲れはあまりなく、わりと平気だったので、近畿も日帰り旅行の射程圏内に入ったかも。ただし、近畿の方へ行く際は高速道路を使うので時間は早いかな。


出雲へは初めて行ったのだが、かなり気に入ってしまった。
これは今まで大好きだった京都をしのぐ勢いかも。
出雲はけっこうな田舎で、なにもないのだけど、その雰囲気が素晴らしい。
たびたび行ってみたい場所かも。もっと散策してみたい。